雨の日って、露天風呂に入っていいの?

ツーリング中にふと降り出した雨。目的地に近づくにつれて、「今日は露天風呂、やめておこうかな…」なんて考えてしまうこと、ありませんか?

私も以前、父と一緒に雨の中を走ってたどり着いた温泉で、露天に入るか迷ったことがありました。けれど、いざお湯に浸かってみたら…これがもう、びっくりするくらい気持ちよかったんです。

今回は、そんな雨の日だからこそ楽しめる露天風呂の魅力と、入浴時の注意点についてお話ししてみたいと思います。

雨音が奏でる“癒しのBGM”

露天風呂の魅力のひとつに「自然を感じながら入れる」ことがありますよね。晴れた日は青空や星空、風のそよぎや鳥の声。でも、雨の日には“雨音”という最高のBGMがあるんです。

屋根のある露天風呂なら、頭上にポツポツと落ちる音が心地よくて、まるでリズムに合わせて心もゆるんでいくような感覚。湯けむりの中、しっとりと濡れた岩や木々が幻想的で、まるで映画のワンシーンに入り込んだような気分になれます。

父と一緒に入ったその日も、「静かでいいなぁ…」とぽつり。会話をしなくても、自然の音とお湯のあたたかさが、何よりの贅沢でした。

雨でも入れる?確認しておきたいポイント

とはいえ、すべての露天風呂が雨天でも入浴OKというわけではないんです。中には雷注意報が出ているときや、大雨による危険性がある場合、露天風呂の利用を一時的に中止している施設もあります。

宿泊先や立ち寄り湯を選ぶときは、「雨天時も露天風呂は利用できますか?」と事前に問い合わせておくと安心です。特に屋根のない開放型の露天風呂の場合、雨脚によっては楽しむどころではなくなってしまうことも…。

また、雨の日は湯船の縁や脱衣所周辺が滑りやすくなっているので、足元にも注意が必要です。タオルは濡れないようビニール袋などに入れておくと快適に過ごせます。

雨の日ならではの“ひとりじめ感”も魅力

意外なメリットとして、雨の日はお客さんが少ないということも挙げられます。

「せっかく温泉に来たのに、混雑していてリラックスできなかった…」という経験、ありますよね。でも雨の日は、露天風呂を“ほぼ貸し切り状態”で楽しめることもしばしば。

しっとりと濡れた自然の景色をひとり占めしながら、ゆっくりと湯に浸かる。これって、かなり贅沢な体験です。実際、あの雨の日の露天風呂は、父と私だけの空間で、どこか秘密基地のような心地よさがありました。

雨の日だからこそ味わえる、露天風呂の魅力。
ちょっと憂うつになりがちな天気でも、温泉という選択肢があるだけで、心まで晴れていく気がします。

次に旅の予定が雨予報だったら、「あえて露天風呂に入ってみる」という選択をしてみても、いいかもしれませんよ。きっと、晴れの日とはひと味違った温泉の魅力に出会えるはずです。