温泉と呼べる基準

温泉みたいに湧き出ていても、25度を下回ると冷鉱泉と呼ばれ、温泉とはみなされません。
34度以下だと低温泉、35度以上42度未満が温泉、42度以上では高温泉と呼ばれます。必要な成分が指定値以上あるかという点が大事です。
リチウムイオンや硫黄などの成分は聞いたことがある人も多いと思いますが、「鉱泉分析法指針」と呼ばれる指針に記載がある物質含有量が規定値以上の場合は温泉になります。
そのため、25度以下でも含有量が規定値以上ある場合は温泉と呼べるので、温かくない温泉もあるということですね。

療養泉と呼ばれる温泉

温泉に行くと泉質の種類や困った症状に効果的といった表示を見たことがあると思います。どの温泉でも効果を掛けるわけではなく、環境省の掲げる指標で定義された基準を満たした温泉は適応症を示せるようになるのです。腰痛やリウマチなど症状に合う温泉に行くことで効果を得られるかもしれませんね!

療養泉の種類

環境省が指定している療養泉は10種類に分けられます。

単純温泉

単純とは言え、規定を満たした療養泉です。成分が全て同じ分量を配合している温泉はなく、一つひとつ成分の量が異なります。柔らかくつるつるする湯質を持っていることが多いので、美肌の湯と呼ばれることも。刺激が少ないため、子供から年配の方まで誰にでも好まれやすい温泉です。

炭酸水素塩泉

炭酸水素で角質や毛穴のつまりなどを洗浄したり、肌を柔らかくしたり、女性に嬉しい効果が期待できる温泉です。遊離二酸化炭素が血流を良くさせたり、湯気が痰を出しやすくさせたりする作用も持っています。少し肌の弱い方は炭酸水素塩泉に入った後は真水で洗い流すとイイみたいですよ。

塩化物泉

海水のような塩分がある温泉です。塩分が水の蒸発を防ぐため、温泉から出た後も湯冷めがしにくく保湿効果が高い温泉と言われています。単純泉の次に多い泉質で一度は入ったことがある人も多いのではないでしょうか。

硫酸塩泉

傷を直しやすい温泉と言われているので、硫酸塩泉に入った後はできるだけ洗い流さずタオルで抑えるように水分を取り除くのがおすすめ。
温泉は無色で単純泉に似ていますが、少し苦実があるようです。温泉は飲用になっていないところでは飲まないようにしてくださいね!

二酸化炭素泉

日本にある温泉の0.6%だけしか二酸化炭素泉がなく、人工的に作った炭酸泉が増えてきています。入ると肌に小さな気泡が付くのが印象的で泡の湯とも呼ばれていますよ。人気が高いので、入浴剤として販売もされているので、近くに二酸化炭素泉がない方は使用してみてくださいね!

含鉄泉

鉄分を含んでいるので赤褐色で少し濁っている温泉です。緑色になる温泉もあるそうですので、探してみると面白いかもしれませんね!

硫黄泉

温泉と言えばこの匂いというマニアも多いと思います。卵の匂いのような独特な香りがします。

酸性泉

少し刺激を感じる温泉です。肌の弱い方は短時間でしっかり洗い流したほうがいいくらい殺菌力の強い温泉です。水虫に効果的だそうですよ!

放射能泉

少しだけ放射能を含んでいる温泉で、体に害はありません。鎮痛効果があると呼ばれている温泉です。

含よう素泉

平成26年の改正時に追加された温泉の種類です。黒っぽい色が特徴的。

いろんな種類の温泉があるので、自分に合う温泉を探しながら試してみるともっと温泉が好きになるかもしれませんね!