季節で変わる、温泉の楽しみ方をご存じですか?
こんにちは。今日は、ツーリングがてら立ち寄る温泉の楽しみ方を“季節ごと”に掘り下げてみたいと思います。
「温泉って、いつ入っても気持ちいいんじゃない?」って、思っていませんか?
確かにそれも間違いじゃないんですが、実は季節ごとにちょっとした工夫や過ごし方を意識するだけで、温泉の魅力って何倍にも広がるんです。
父と一緒に春の花見ツーリングに出かけて温泉に立ち寄ったとき、まだ肌寒い空気の中での露天風呂に、なんとも言えない幸せを感じたことがあります。そんな体験も交えつつ、季節ごとの楽しみ方をご紹介していきますね。
春:花と芽吹きとやさしい湯
春は、空気がまだひんやりしていて、温泉の温かさを一層心地よく感じる季節です。桜や新緑が楽しめる露天風呂はまさに癒しの空間。湯船に浸かりながら春風にふかれていると、心までほぐれていくような気がします。
おすすめは、桜の名所近くにある温泉地。見上げれば桜、湯船にはぽとんと落ちる花びら。そんな情景は、写真じゃなくて“自分の記憶に残す”価値がありますよ。
私たちは一度、静岡の川沿いにある桜露天風呂に行ったのですが、父も「こんな贅沢あるか」とぽつり。本当に忘れられない時間でした。
夏:涼を求めて、ぬる湯や足湯でさっぱり
夏に温泉?と思われる方もいるかもしれませんが、実はぬる湯や足湯、早朝・夕方の温泉など、夏ならではの楽しみ方があるんです。
標高の高い山の上の温泉地では、気温が下がって涼しく、むしろ湯の心地よさが身にしみます。川のせせらぎを聞きながらの足湯なんて、ちょっとした非日常の癒しですよ。
熱いお湯が苦手な方には、ぬる湯がおすすめ。ぬるめのお湯にゆっくり浸かって、汗をかいた体をクールダウン。湯上がりの爽快感は格別です。
秋と冬:紅葉と雪見、温泉のベストシーズン
秋は紅葉、冬は雪景色――温泉好きにはたまらない季節です。
紅葉に包まれた山あいの温泉地では、赤や黄色に染まる木々の中でのんびり湯浴み。自然の色彩とお湯の温もりが相まって、まるで五感すべてが喜んでいるような感覚になります。
そして冬。雪の中の露天風呂に入る体験は、まさに“日本の贅沢”。空気はキリッと冷たいのに、湯船に体を沈めると、ふーっと声が漏れるようなあの感覚。湯気に包まれて見る雪の景色は、どこか幻想的ですらあります。
父と娘のツーリングでも、冬の奥飛騨で雪見風呂に入ったとき、言葉もなく湯に浸かりながらただ雪を見ていた時間が、なんとも穏やかで印象に残っています。
季節を感じる旅に、温泉を
どの季節にも、その時ならではの温泉の楽しみ方があります。
せっかくの名泉めぐり、ぜひ“気候”や“景色”と一緒に楽しんでみてください。
湯船に浸かるその時間が、春の光、夏の風、秋の色、冬の静けさを感じるひとときになるはずです。
次のツーリングの計画を立てるときには、季節感も取り入れて目的地を選んでみてはいかがでしょうか?